路肩に野たれ死ぬ野良猫に花束を
身近な死について考えてみましょう。
「かんがえたくもない」
本当にそう思いますか?身近な死はあなたの足下で起こっています。あなたが地面に足をついたら、雑草が息絶えます。その下の石と石の間がこすれて、ミミズが圧死します。さらにその下にいる微細な虫達や微細な微生物達。
本当に無視できるのですか?
「・・・」
虫だから?
じょうだんじゃないですよ!
人身事故で亡くなる方の事情よりも、路肩で車にひかれて息絶える野良猫のほうが私にとっては重要です。なぜなら、死がそこにあるだけで、その隣を通ることができなくなるからです。生者であることに対する苦難となるのです。
手を合わせて合掌せずにはいられません。身近な死について目をつぶらないでください。それを見ずに大きな死のこと、親類の死などを論じる資格などないのです。
あ・な・た・に・は!